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>> 「野菜サラダ」あとがき

うpしました。VOCALOIDオリジナル曲の5作目です。

MP3(インスト版も)と歌詞はピアプロに貼っておきました。
http://piapro.jp/fushimatsu

続きはあとがきなので、適当に読み飛ばしてください。


■タイトルと歌詞
「野菜サラダ」ですが、実際は野菜ではなく病のことを考えながら作った曲です。
いわゆるタイトル詐欺ですね……。
昨年の夏くらいから精神医学について聞きかじったり読みかじったりしたことを形にしたくて歌詞から考え始めました。アイディアについての最初のメモの日付は9月1日だったので、大袈裟に言うと構想5ヶ月!です。
最初は統合失調症(schizophrenia)をなぞってスキゾフレニカというタイトルを考えていたんですが、いわゆる分裂病的な音楽性を持った人はたくさんいるので(感性の反乱βタグでたくさん見つかると思います)、自分がそのタイトルを使うのはふさわしくないなと思ってもっと冗談みたいな感じを目指しました。
タイトルにはかなり悩んで、「サラダワーズ」とか「ソノサラダ」とか「サラダシンドローム」とかいうタイトルを考えては没にしてます。

「サラダ」というイメージは「言葉のサラダ」(文法的には正しくても意味が通じないような言葉。統合失調症患者の支離滅裂な発言に対して使われることがある)から持ってきたわけですが、歌詞自体は別に支離滅裂を目指して作ったわけではないので、申し訳程度に動画説明文を言葉のサラダにしてみました。

精神疾患、とりわけ統合失調症というのは20世紀から表現者たちにとって格好の素材だったと思うんですが、今なお原因不明のこの病について僕が考えずにいられなかったのは、思うにそれが言葉と意味にかかわる病だからです。

聞きかじりの知識ばかりなので鵜呑みにしないでほしいのですが、統合失調症というのは言葉と意味をうまく繋げられなくなって、結果として対人関係に支障が出るという病です。それは異常事態ではあっても、外的な異常というよりはむしろ人間の防護機能が薄くなって精神の本質が透けて見えるようになった状態、というような気がします。
そして一般にイメージされがちな妄想や幻聴などの急性症状以外にも、たとえば感情の鈍りや言語障害など、さまざまなレベルでの不具合が起こるといわれています。
また芸術家の中には発症しながら高い成果を残した人がいる、というのはよく聞く話です。
病的な状態を経て、精神の内面に変化が起こってしまう(ただしそれは欠陥や劣化とは限らない)というような経過のイメージはそのまま曲の構成に翻案しました。
そのような変化――何か異質なものが自分の中に溶けてなじんで当たり前になってしまうような感じ――が、あえて言うならばこの曲のコンセプトです。

ちいさい音、という言葉をふたたび持ちだしたのは、微小の音をカットオフできずに意味あるものとして捉えてしまう聴覚の病的様態に通じる気がしたからです。そう考えると僕の好きな、単一の音それ自体をめでるようなタイプの音楽は分裂病親和的なのかもしれないですね。
(医学的知識についてあんまりいい加減なことを書くと怒られそうなのでこれくらいに)

あっ、音楽ですから、聴くときは上記のことは忘れないとダメです。この文章は"あとがき"という名の二次創作なので。
もちろん、歌詞のこの部分がこういうことを指している、とかいった逐語的な解釈も無用です。言葉や意味というのはもっと曖昧で中間的なものなのです。

精神医学関連の本で最初に読んだのは中井久夫著『精神科医がものを書くとき』でした。エッセイ集ですが、文章表現が豊かで精神疾患の考え方のヒントにもなるので、もし何かしら読んでみたいという方がいたらおすすめしておきます。
精神科医がものを書くとき (ちくま学芸文庫)精神科医がものを書くとき (ちくま学芸文庫)
(2009/04/08)
中井 久夫

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そういえば以前野菜MADを作ったことがあったんですが、やさい、という語が音的に対称(逆再生してもやさい)だという事実は面白いですよね。ちなみに野菜サラダを逆再生すると「あだらしやさい」みたいな音になります。どうでもいいですね。

■曲
冒頭と3:45くらいで聞こえてくるささやき声みたいな音はミクの声を加工(グラニュラーシンセシス)したもので、「野菜に大根」(「おかえりなさい」の逆再生)と言っています。ほんの遊び心です。

VOCALOIDを使う以上「うた」を作りたいと思うので、今回は意識してボーカル成分多めにしました。
めずらしく4つ打ちリズムの部分が多くて、テクノにもエレクトロニカにもなれないような変なアレンジだと思います。ジャンル名を聞かれたら僕は「うた」とか「ボーカロイド」としか答えられないです。

曲調がコロコロ変わるのが特別好きというわけではないんですけど、自分で作っていくと自然にそうなってしまうようです。
編曲においては一般的なことだと思いますが、変化を付ける場合は何もかも変えてしまうのではなく前後で共通する要素があったほうが自然になるので、スレイベルの音を何回か使ったりしました。それとリバース(逆再生)系の音色は次の展開につなぐための"引き"になるので、こちらも多用しています。

■動画
高度な編集はできないので、いつものように波形と文字とカラーイメージがメインです。
曲の雰囲気が変化していくから、せめて色くらいは変えないと不自然だな……という程度の動機で作りました。2007年からニコニコにいるくせに動画編集は苦手です……。
編集ソフトはフリーウェアのJavie、歌詞のフォントはフォントポにほんごです。Javieはオーディオ波形や周波数スペクトラムを簡単に入れられるので重宝してます。今回は極座標エフェクトを使って波形を丸くしてみました。

アップロードしてから最後のフレームで文字が残っているミスに気が付きましたが、それくらいはご愛嬌ということで……。

■おわり
です。
次はいつになるか分かりませんが、またいろいろ思考して作りたいと思います。

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